ターミナル入門:初心者が覚えるべき基本コマンドと使い方

初心者向けにターミナルの基本コマンド(ls, cd, cpなど)をわかりやすく解説。MacとWindows(WSL)対応。ファイル操作やディレクトリ移動の実践例も紹介。

ターミナル入門初心者基本コマンドlscdcp2026/5/25

はじめに

ターミナル(コマンドライン)は、パソコンをテキストベースで操作するための強力なツールです。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)に慣れている初心者には難しく感じるかもしれませんが、基本コマンドを覚えるだけで作業効率が格段に向上します。本記事では、ターミナルの起動方法から、ファイル操作、ディレクトリ移動の基本コマンドを実践例とともに解説します。

ターミナルとは?

ターミナルは、キーボードからコマンドを入力してコンピュータを操作するためのインターフェースです。Macでは「ターミナル.app」、Windowsでは「コマンドプロンプト」や「PowerShell」がありますが、本記事ではUnix系のコマンドを基本とし、WindowsではWSL(Windows Subsystem for Linux)の利用を推奨します。

ターミナルの起動方法

Macの場合

  • Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」をダブルクリック。
  • またはSpotlight検索(Command+Space)で「ターミナル」と入力。
  • Windowsの場合(WSL推奨)

  • Microsoft Storeから「Ubuntu」などのLinuxディストリビューションをインストール。
  • スタートメニューから「Ubuntu」を起動。
  • 基本コマンドの前に:用語の理解

  • カレントディレクトリ:現在自分がいるフォルダの場所。
  • パス:ファイルやフォルダの住所のようなもの。絶対パスと相対パスがある。
  • コマンド:ターミナルに打ち込む命令文。
  • 基本コマンド一覧

    1. pwd:現在地を表示

    pwd
    <h1>出力例: /Users/username/Documents</h1>
    

    2. ls:ファイル一覧を表示

    ls          # 簡易表示
    ls -l       # 詳細表示(パーミッション、サイズ、日時)
    ls -a       # 隠しファイルも表示
    ls -la      # 組み合わせ
    

    3. cd:ディレクトリを移動

    cd Documents          # Documentsフォルダに移動(相対パス)
    cd /Users/username    # 絶対パスで移動
    cd ..                 # 一つ上の階層に移動
    cd ~                  # ホームディレクトリに移動
    cd -                  # 直前のディレクトリに戻る
    

    4. mkdir:ディレクトリを作成

    mkdir new_folder      # カレントディレクトリにnew_folderを作成
    mkdir -p path/to/folder  # 中間ディレクトリも同時に作成
    

    5. touch:空ファイルを作成

    touch file.txt        # 空のfile.txtを作成
    touch file1.txt file2.txt  # 複数ファイル作成
    

    6. cp:ファイルやディレクトリをコピー

    cp source.txt dest.txt        # ファイルをコピー
    cp -r folder1 folder2         # ディレクトリを再帰的にコピー
    cp *.txt /target/directory/   # 複数ファイルをコピー
    

    7. mv:ファイルを移動・リネーム

    mv old.txt new.txt            # リネーム
    mv file.txt /target/directory/ # 移動
    

    8. rm:ファイルやディレクトリを削除

    rm file.txt                   # ファイルを削除
    rm -r folder                  # ディレクトリを削除(注意!)
    rm -f file.txt                # 確認なしで強制削除
    

    9. cat:ファイルの中身を表示

    cat file.txt                  # ファイル内容を表示
    cat file1.txt file2.txt       # 複数ファイルを結合表示
    

    10. man:コマンドのマニュアルを表示

    man ls                        # lsコマンドの詳細な使い方を表示
    

    実践的な操作例

    例1:新しいプロジェクトフォルダを作成し、ファイルをコピー

    <h1>ホームディレクトリに移動</h1>
    cd ~
    

    <h1>プロジェクトフォルダを作成</h1> mkdir my_project

    <h1>プロジェクトフォルダに移動</h1> cd my_project

    <h1>空のファイルを作成</h1> touch index.html style.css

    <h1>テンプレートファイルをコピー(例として)</h1> cp /path/to/template/index.html ./

    例2:ファイルをバックアップ

    <h1>バックアップ用フォルダを作成</h1>
    mkdir backup
    

    <h1>すべての.txtファイルをバックアップフォルダにコピー</h1> cp *.txt backup/

    <h1>バックアップフォルダの内容を確認</h1> ls -l backup/

    よくある間違いと注意点

  • rm -rf の誤用rm -rf / はシステム全体を削除する危険なコマンド。必ずカレントディレクトリを確認。
  • スペースを含むファイル名:ダブルクォーテーションで囲むか、バックスラッシュでエスケープ。例:my file.txt"my file.txt"
  • 権限エラー:ファイルのパーミッションが不足している場合、sudo を使うが、慎重に。
  • 次のステップ

    基本コマンドに慣れたら、以下のスキルを学びましょう。

  • パイプとリダイレクト|> を使ってコマンドを連結。
  • テキストエディタ:VimやNanoの基本操作。
  • シェルスクリプト:複数のコマンドを自動化。
  • ターミナルは最初はとっつきにくいですが、繰り返し使うことで自然と身につきます。ぜひ日常のファイル操作で活用してみてください。